カイセンタヌキ

アナグマがいるよ!
って言われて見に行ったのだけど・・・

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コイツはアナグマじゃなくて、タヌキ。
タヌキっぽくないのは、アチコチ毛が抜けてしまっているから。

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オイラも間近で現物見たことないのだけど、疥癬に罹ってしまったのだろうと思う。

疥癬だとすれば・・・
原因となっているのは、センコウヒゼンダニ。
名前の通り、皮膚下に穿孔(穴を掘る)し、その体液を吸い生活、繁殖をする。

ペットが媒介したという説は、未だ専門家の間でも結論が出ていないようではあるけれど

タヌキは犬科で、罹ったタヌキと接触すれば犬にも罹る。
罹った犬と接触すれば、タヌキやキツネ、イヌにもまた罹る。

マナーや法令、スタンスとしての犬連れの是非ではなく、ペットに自由を与えようとリードも付けずにコントロールできない条件下で連れ歩いた場合、大事なペットがこんな状態になる可能性もある。

更には。
センコウヒゼンダニは体を離れると長く生きる事は出来ないそうだけど、長く生きられないだけであって、体から離れたら生きていけない訳じゃない。
野生動物のすみかである以上、「そこにいつ居たか」など誰にもわからない。

こんな事は、ペット飼養者として知っておくべきだと思うな。

また、感染したペットは薬を与えてもらえるけれど、野生動物はその限りではない。
もしもペットが媒介した場合、ペットは助かるけれど、野生動物は助からない事になる。
(実際、今回も報告はしたけれど、山奥だからそのまま放置という事になった。)

最近、ペットを連れて歩く人が増えてきているように感じるけれど、ペットにも野生動物にも、こんなリスクがある事も併せて知っておくべきだろうね。

さらには、一時的にであっても人にも感染をする可能性があるらしい

たまには、ちょっと真面目な記事も書いてみる。