「エリア大別」カテゴリーアーカイブ

偵察

明日は土曜日、戦場ヶ原の星あかりの日。
なので、星空でも撮ろうかと思ったら、外は雪。
ま、明日が晴れればいいや。

そんなわけで、ちょっと日付を遡り、一昨日のネタ。

110302_tatiki
雪が降ったばかりなので、イケるかな?

と思ったけど、やっぱり道路上は除雪されているから、スキーは厳しいなぁ。

110302_hattyoutukene
森の中は、場所にもよるけど20~40cmってかんじ。

110302_azegata
阿世潟着。
ここまで小一時間。地形としては平坦で歩きやすいし、景色も綺麗なんだけど、30分くらい除雪された道のりを歩かにゃならんのと、風が強いことが多いんだよなぁ。

う~ん…

ま、いいや。次行こ、次。
地形図上は楽そうなんだけど、地形がなぁ…

110302_mousukosi
うへぇ(×д×)
やっぱ歩きづらいよぉ。
岩がゴロゴロした沢筋だわ、雪が締まっていないわで、ズブズブ潜る×2.

110302_hangetutouge
あぁ、ただのお湯が旨いと感じるとは思わなかった。
狸窪(ムジナクボ)から半月峠までたかだか1km程度に1.5時間[E:down]
しかも 、終盤は人の踏み跡使ってだからなぁ。
降雪後にソロだったら2時間はかかりそう。

110302_hangetuhe
目指すは半月峠展望台!!

部分的に抜けるけど、基本は雪が薄いからアイゼンのほうが取り回し楽かもなぁ。

あ!!

110302_silet
あたりまえだけど、装備変更しているからね。
なんか、冒険家チック?(笑)

110302_hangetuyori
半月峠~半月山頂展望台で200m程を30分で到着。
だけど風が強烈なんで、適当にパシャパシャとって退却っ!!
中禅寺エリアは晴れているんだけど、湯元方面にはずっと雪雲が。
3/1はこれの逆だったし、奥日光のお天気はこんな事が多いな。

しかし、阿世潟峠から尾根筋辿ったほうが楽だったろうかなぁ?
う~ん…

いや、別にこのコースをなにかに使う予定はないんだけどさ、ガイドさんとしては状況くらいは見ておきたいのよ。

そんなわけで、中禅寺~半月山、偵察の回でした。

あぁ、疲れたぁ~~~!!

有給取得宣言

アホらしい。
絶対有給取ってやる。

~~~~~~~~~

3/1

110301_senjou_muhyou
朝。昨日の夜に【もしかしたら…】と思っていたので、朝から戦場へ。
霧氷の発達がイマイチだった…

華厳滝の様子を見に行ったら、ガスの中だったので引き返し

110301_ryuuzutaki
雪と氷で墨絵の様になった竜頭滝と、

110301_yutaki
思ったほど雪が付いていなかった湯滝を確認して戻る。

へ?銀行? お仕事ですもの、行きましょ。

その帰り道の馬返しにて。
110301_umagaesi
凍結って書いてあるよね?
チェーン携行ってあるよね?
判りづらいけど除雪車も出ているんだ。
で、とっても判りやすいと思うんだけど、雪が見えるよね?
ここで雪があるってことは、標高あげれば当然雪だよね?

だのに、なぜイロハ坂を逆走してくるかっ!
危うく正面衝突するとこだったろうがっ!!
イロハは一方通行だっ!

って、丁寧な言葉で教えてあげていると言うのに、助手席の女性が「マジぃっ!?」
おばはん、あんた幾つだよ。

やれやれで、事務所帰着。
・・・はい? 中禅寺の郵便局に切手頼んであるから、買ってこい??
・・・・・・よござんしょ。まいりましょ・・・・・

~~~~~~~~~~

2/28

朝から雪続き。でも今日のオイラは休みっ♪
テレマークの練習に行くのだ。

で、夜に戻って来て雪の様子を見てみると、ロータリー内に15cm程の雪がびっしり。
休館じゃなかったはずなんだけどなぁ…

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2/27
110227_kitasenjou
春の様な陽気の中、戦場ヶ原エリアのスノーシューガイド。
今年は木道と同じ高さまで雪が積もっているから、比較的歩きやすい。
でも、木道が出始めちゃったなぁ。

110227_izumiyado
泉門池で休憩。
このガイドが終われば、今日は半休♪

戻りました、っと。
「今朝【お手紙】が置いてあった、あれは…」
・・・えぇ、置いときましたよ。

そのなんだかんだで、昼飯さえ喰わずに今日も8時間無休。

そうかぁ。
アレをそんな音で【お手紙】と言っちゃうのかぁ。

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2/26
110226_karikomiko
前日にXCガイドやったお客様を連れて、朝から刈込ガイド。

110226_tade_nadare2
蓼の西のいつもの場所で雪崩3発。

110226_tade_nadare1
+1発。この規模でさえ立木をへし折るんだから、恐ろしいなぁ。

朝手配していたお弁当がなかったりなんだりでトラブルがあったので、お詫びに時間サービスでたっぷり7時間。

で、雪上探検をさっさとまとめなk

あ、お疲れさまでしたぁ。

え、あ、帰る?ハイハイ。まだ帰れないのよね。。。

RingRing!
 はいはい。そのプランはですね、ええ。いや、そこは…

PuPuPu!
 はい、え?あ、申し訳ありません。すぐに、はいっ!

…前から指摘もしてるし、改善案も提示してんだから処理しといてくれよ…
しょうがない、もう一回【報告書と提案と】を書いて…

あぁ、日付が変わった…明日もガイドだ…
たかが日常業務で休憩無しの16時間て、新記録じゃねぇのww?

~~~~~~~~~~

アホらしい。
絶対有給取ってやる。

消化しまくってやる。
 

バイクの季節

およそ一月振りの休暇♪
半日寝て起きたら、外はまるで春の陽気。

そんなわけで、行ってみよ~!!

110222_yunoko

久々の休暇に久々のDjebeちゃんと、凍った湯ノ湖をバックに一枚。

110222_sennjou
戦場ヶ原で一枚。

110222_tyuuzenji
中禅寺で一枚。

う~ん[E:happy01]
麗らかな日差しを受けて、気ん持ちいい~~[E:happy02]

・・・昼間はね[E:gawk]

いやはや、夜は寒い事[E:penguin]
春が近付きつつあるとは言え、気温はマイナス6℃。

で、こんな写真を貼り付けると、なんだノーマルでも上がれるんじゃん♪とかって思いがちだけど、 ここ最近ず~~っとお天気が続いていたからだし、そんな中でも帰りのイロハ坂では凍結箇所もあったし、オイラは状況解っているから走れるんだ。」

まだまだオートバイやノーマルタイヤの季節には早いから、ご注意を。

第10回 雪上探検ツアー奥日光探検団 終了~!

今日は一日見事な青空[E:sun]

そんな中、ガイドパーティ14班・総勢183名のご参加を頂き、無事雪上探検ツアー終了いたしましたっ!

ガイド役もお客様もみんな楽しそうな顔で帰ってきたよ。

・・・オイラもそっち側が良かったなぁ。

これだけの皆様にご参加頂けたのも一重に皆々様のご協力のおかげ。

誠にありがとうございました。

まぁ、主観的には諸々赤点どころか落第も良いところなんだけど、みんなが楽しかったならそれが一番だ。うん。

では、眠いので寝ます[E:sleepy]

月の明るい夜

110216_kyuunantai
買い出しに出かけた帰り道の湯ノ湖。
今年も特殊救難隊の訓練が行われていた。
今年は氷が結構厚いから、訓練にも良いんじゃないかな?

ついでに、湯ノ湖畔会場の氷の彫刻の様子も。

110216_hatiinohatti
今年は寒い日が多かったから、まだこんなにキレイ♪
流石に細部が崩れてしまったり、カマクラが潰れてきて氷の彫刻が刺さったりしているけど、今週末でも大丈夫そう。

明日が満月で、夜でもかなり明るいから、雪灯里の後に夜のお散歩なんてのも良いんじゃない?

ホントは昼間お出かけしたのを記事にしようと思ったんだけど、8~22で。。。_ノフ○ グッタリ

出来た~!

110214_oudanmaku
横断幕完成~!!
・・・色々気になる点はあるけど、まぁ仕方ない。

いやいや、ご無沙汰ですいません m(_ _)m

あれやこれやとバタバタしていたものでして。

近況報告がてら、掲載されなかった写真たちをお披露目。

2/10 木曜日。
雪上探検ツアーの資料発送をしたら、午後半休♪
のつもりが、なぜか一日勤務に。

2/11 金曜日
普段なら午後出勤♪のはずが、やはり雪上の絡みで朝から出勤して一つ前の勤務先に。
午後からは湯滝~泉門池~湯滝のガイドツアー、計6名様 v(^^)
20cmくらいのラッセルをしながらの3時間[E:sweat02]
いや、トレース使えば楽は出来るんだけど、せっかくスノーシューをするなら柔らかい雪を楽しんでもらいたいじゃない?

そして、その後は事務仕事やらなんやらで、帰ったのが22時頃?
雪上探検関連の準備があって、旅館案内所に出向き、そのまま会場周辺でドリンクサービスへの呼び込みしつていたら、雪灯里に関しての問い合わせとか、スノーシューのコース説明とか、ちびっこと一緒に滑り台やら。
そういやぁ会場で知り合ったルルちゃんとデートもしたな(笑)

ちなみに、今年の雪灯里はこんな感じ。

110204_yukiakari

110204_skytree
今年のモニュメント。
日本で最も高い(場所にある)スカイツリーだとか(笑)

110204_yukiakari_iriguti
会場の入り口3か所に立つ行燈がまた良い雰囲気なんだ。

なんて書きながら、この3枚は2/4の物だったりする。 f(¬¬)

朝のが無ければ、もうちょい楽だったのになぁ。

2/12 土曜日
前日のガイドに参加して下さった方のうち2人をお連れして、刈込湖へ。
今度は小峠までトレースを使ってちょっと楽した(^皿^)
前日と言っている事が違うって?
いや、
去年の悪夢が蘇ったもんで(汗)

110212_face
途中で遊んでみた[E:smile]

金土とも
110212_kessyou
結晶が空から舞い来るのが見える程で、お客様にはとても好評だったのだけど…

きんたろうさんのコメントにあるように、雪崩も発生。
場所は多分、【天候不順】の4枚目の場所じゃないかと思うんだ。
この場所は以前にもドカ雪の後に崩れているから、通行には注意が必要なんだ。
雪崩頻発注意】も参考にしてもらえるといいなぁ。

2/13 日曜日
除雪除雪除雪。
この冬は、オイラ殆ど除雪する暇なくてさ。
そしたら、雪捨て場がなくなっちゃっていた(=へ=)
仕方がないので、雪壁を穿って雪捨て場作成。

2/14 月曜日
おつかいで下山。その帰り道。
鉢石宿のおひなさまも見たかったけど、時間がないのでパス。
帰りには小雪がちらつき、

110214_iroha
イロハはこんなん。
今日のイロハは良く滑った。

そんなこんなで、明日も朝から除雪だな。きっと。

朝から事務所で喧嘩。

元々ガイドの下見予定があったので、バカバカしくてそのまま脱出。

110208_huuketumae
ああ、えい、イライラするっ!
夏道、片斜面にも程があんだろっ!!

110208_no4
下見ついでに、今さらながら小峠コースの4番付けました。
リボン付けたって聞いていたので、当然付いていると思い込んでまして。
この前の雪上探検下見会がリボン付け後初めての小峠、その時にようやく気付きました。
山のレストハウスの地図を参考に歩いていた方、ごめんなさい。
ついでにリボンの高さも気付いた範囲で調整してきました。

110208_akaruimori
普段なら、この明るい森は大好きな場所なのになぁ。

110208_karikomiko
あぁ、静かだ。
誰もいないし、風もないし、ほぼ無音。

なんでやらなくていいって言った事を直後にやってクレーム招くかなぁ。
注意しても私のせいじゃないとか言い張りやがるし。
更に注意すりゃ、わかりましたっって吐き捨てやがるし。
2年も同じ事を注意し続けて、お偉方もその場にいるってのに。。。
欠片も変化も成長もねぇじゃねぇか

いいや、もう。
こんな時は、寝ちまえ[E:sleepy]

[E:sleepy][E:sleepy][E:sleepy]

うっし。ちょっとスッキリしたぞ!

110208_otosimono
あら?落し物だ。
とりあえず、預かっときます。
心当たりの方は御連絡下さい。

110208_tade
帰りは蓼ノ湖を経由して、

最後は…

110208_daikassou
アムロ、いっきま~~~す!!

いやっほぉ~~ぃ[E:happy02]

あだっ[E:impact]

いで[E:impact][E:impact]

おおぅっ[E:impact][E:impact][E:impact]

…だれだぁ、オイラの遊び場を集団で踏み荒らしたのはぁ[E:crying]

しかし、今日は歩き辛い日だったなぁ。
日向は雪が腐れて、滑るし、くっ付くし。
日陰は、誰も踏んでいない場所はまだしも、踏み跡はガチガチ。
斜面のトラバースもガチガチだったり、ズッポリはまったり、表面がずれたり。
斜面も調子に乗って下っていると、日向と日陰の境目で足への衝撃が…

新しい雪が欲しい所だけど、この状態でドカ雪が降るのは困るなぁ。

で、事務所に戻って今度は氷剥ぎ[E:penguin]
除雪車で剥げる所は昨日剥いだんで、入口付近は手作業なのさ。
…もうちょい早い時間にやっときゃ楽なのに。
まぁ、誰も気にしてないみたいだし、お客様の導線だからと気にするオイラが神経質なんだろうさ[E:despair]

さて、今度は余所に用があるので、と。
『あぁ、べー太さん、来てくれるのを待ってました』

??オイラ、自分の用事で来たんだけど??

…ソデスカ。でんわモラッテマシタカ。ソンナたいおうデシタカ。モウシワケナイデス…

…ソチラモたいへんソウデスネ。イクラしかけテモ、しゅたいトナルベキガ、ネェ…

110208_sora
オイラは自由に飛べる空が欲しかっただけなんだけどなぁ。
そんなに我儘だったかなぁ。

オイラは共に飛ぶ相手が欲しかっただけなんだけどなぁ。
空は広いのだから共に飛ぼうって、無理だったのかなぁ。
空を飛ぼうって声をかけていた相手はモグラだったのかなぁ。
モグラは空を見た事ないものなぁ。

空が遠いなぁ。。。

ICE AGE -雲竜渓谷-

昨日は堅苦しい記事だったので、今日はお気楽に雲竜渓谷と雲竜瀑の景色を楽しんで下さいな[E:camera]

さて、雲竜瀑に至るには、林道を抜けた後に【友知らず】と言われる場所を通過する。

あまりにも険しくて友であろうと気にしていられないって場所なんだと、昔聞いたっけかな?

110204_tomosirazu
こんな具合に、ビシリと凍りついた峡谷。

ここを抜けると現れるのは、

110204_hyoutyuu
氷の神殿を思わせる巨大な氷柱群。

どのくらい巨大化と言うと…

110204_kyodai
このくらい。 端っ子に人が写っているのが解る?

この手前2本の裏に回ると、

110204_uragawa
こんな感じ。

110204_sinden
山渓の雑誌の表紙は、この辺で縦位置?
もう一本分左だったか?

この対岸に見えている、白く細いのが雲竜の主瀑。
でもその前に。

本当は、こういう事しちゃ危ないのよね。
特に、暖かい日はね。

110204_houraku
この写真、手前側に崩れた氷の塊があるの判る?
こんな物が降ってきたら、危ないなんて次元じゃないもの。

では、いよいよ雲竜瀑へ♪

110204_unnryuubaku1
昨日の記事は縦位置の写真だったので、今度は横位置。

110204_unnryuubaku2
逆サイド。
ビシリと付いた氷が見事でしょ?

ちなみに、この雲竜瀑もとても大きい。

110204_unnryuubaku_size
伝わるかなぁ? このサイズ感。
そして、この青い世界。

現場に行くと、本当に圧倒される程なんだ。

但し!昨日の話は判ってるね?
お気楽に行っちゃダメだからね?
この日だってさ、ツアーっぽいので来ていた山ガール?が、

『山渓の雑誌で見たときに、北海道かと思ったら本州の、しかも関東じゃないですかぁ!じゃぁ、私でも行けると思って!!』

…何を言っているのか理解できない[E:coldsweats01]

ちなみに、なんか明日、みんなで雲竜に行くらしい。
って事を雲竜から帰って来てから聞いた。。。 …ρ(。。、)

…いっそ雪でも降ってしまえばいいのに…

いや、別に仲間外れにされた恨みとかじゃなくて、その、なんつうか…

[E:flair]そう!

雪が積もった直後に行くと、どのくらいの時間が掛かるか、良いデータが取れるじゃない?[E:bleah]

なんて更新をしながら、
110206_ontherock
雲竜瀑の氷でグラスを傾けるのであった[E:bar]

========

友人グループが雲竜瀑から帰って来たので、彼らのコースタイムを追記。
一応ね、みんな冬の活動は慣れているし、単独での活動も出来る平均年齢が30歳弱の男女5人。

《往路》
林道入口出発(7:35)→稲荷川展望台(8:20)→洞門岩(8:50)→沢沿いから林道終点(9:30)→友不知(10:00)→雲竜瀑直下(10:30) 【175分】

《復路》
雲竜瀑直下(10:45)→昼食など→林道終点(12:00)→林道経由で洞門(12:49)→稲荷川展望台(13:08)→林道入口帰着(13:50) 【昼食を45分程度とし、140分】

往復の移動に【5時間15分】

面子を考えると、一般的には、これにもう少し余裕を持った方が良いと思うよ。
オイラの片道100分なんてのは無茶苦茶な時間なんで参考にしちゃダメ。

(2011/02/08_22:28 二重線以下追記)

雲竜渓谷・雲竜瀑トレッキングツアー

まず最初に御断り。

1.今回は真面目一辺倒。オチも何もありません。
また、いつもの腹黒べー太としての記事でもありません。

2.私自身の移動はやや早めです。
例えば、西ノ湖~赤岩滝まで1時間で歩けます。
  例えば、山岳部でもコースタイムの1.5倍で移動できます。

3.今回は条件に非常に恵まれていました。

これらを念頭に置いてお読みいただければ幸いです。

~~~~~~~~~~

先日、少々気になるチラシを、複数見つけた。
いずれも雲竜渓谷・雲竜瀑に関するツアーの参加者募集。
気になったのは時間設定。
ただし、雲竜は自身でも年に一度行く程度の場所である為、まずは現状の確認。

雲竜渓谷は、大谷川の支流の一つ、稲荷川の上流に位置する。

110204_rindouiriguti
日光駅から5.5km。林道ゲートが入口。
ここからスタートすることになる。
9:28出発 【00min】

110204_tyuusyaba
ゲートから先は許可車両のみしか進入が許されないため、林道ゲート付近には早朝でも車が止まっている。

110204_rindou
以後、舗装された林道を歩く。
今夏、落石が林道を塞いでいたことがあったそうだ。

110204_inarigawatenboudai
稲荷川展望所 10:00 【32min】

110204_1hourpoint
日向砂防堰堤入口 10:07 【39min】
昭文社の地図では、ここまで1時間と記載されている。

110204_doumon
洞門岩到着 10:18 【50min】
この直前、9:00ゲート発の男性二名を追い抜く。
ここで一旦林道を離れ、川沿いのルートへ入る。

110204_tosyou
途中、川進入が3回。

110204_rindousyuuten_ouro
林道の終点。10:40 【72min】
ここでアイゼン着装、先行者からの情報収集など10min。

110204_tomosirazu
友不知。 11:01 【93min】
川侵入3回。

110204_unnryuubaku
雲竜瀑到着。 11:12 【104min】

110204_hosuukei
若干見づらいが、目安。

110204_iceage
山渓の記事になっていたのはこの辺りの写真。
表紙はこの氷の柱の裏側。

110204_rindousyuuten_hukuro
林道の終点から復路。 12:56
雲竜瀑からの時間は往路と同等と仮定し、【20min】
帰路は林道を使用。

110204_doumon_hukuro
洞門岩。13:24 【48min】

110204_inarigawatenboudai_kiro
稲荷川展望台。13:41 【65min】
電話や立ち話で10min

110204_rindouiriguti_kityaku
林道入口帰着。 14:17 【101min】

概算で移動のみ、片道100分 往復200分。

————-

現状確認を基に、自身でガイドをすると仮定する。

移動時間は自身 ×1.5。
片道150分 往復300分

雲竜瀑直下での昼食・休憩に45分。

1時間の移動毎に10分の休憩とし、×(300/60)回。

アイゼンの着脱5分×2回。

総計405分=6時間45分。

※募集型である以上、参加者のレベルや道具の習熟度不明であり、時間加算。
※遊び時間や撮影など、楽しんでもらう時間は未計上。時間加算。
※道路状況の変化により時間加算。
…加算時間累計として仮に1.5時間を充てる。計8時間15分。

※地形・ツアー終了後の参加者の移動などから、林道入口帰着を14:30と仮定。
…6:15林道入口出発。出発時間不適。
……出発9時と仮定。17:45帰着。帰着時間不適。

————

~~~~~~~~~~

以上はあくまで私の試算ですが、高低差≒550m、距離≒11kmの移動所要時間よりもツアー時間が短い場合は、某かの無理が生じていると考えられます。

今回、洞門岩周辺に車両が止まっていました。
110204_doumon_tyuusya
この洞門岩からの往復であれば、50×2×1.5+αとして3時間程度での往復も可能でしょうが、林道への進入を許されるのは、許可車両のみ。
以前、ビジターセンター勤務であった頃に森林管理署の監視員をしていた事があり、その際巡視を目的としての車両侵入は許されていましたが、そうした一部の例外を除けば、工事車両や関係車両のみが通行を許されるはずです。

110204_gateclose
林道入口にも明記されていますし、林道は一般道路とは異なります。
前述のように落石、また雪崩などで道が塞がれる可能性もあり得ます。
奥地に侵入後、そうした状況が発生すれば車両ごと帰れなくなる可能性もあり得ます。
過去に、帰路林道が完全凍結しアイゼンが無ければ歩けないこともありました。
そこまで凍結した場合、車両では停止する事すら厳しいでしょう。
そうしたリスク回避の観点からも、商用利用がなされる事はおそらく無いと思います。

更に、上記算出も実は当てになりません。

冒頭に3として掲げた、【条件に非常に恵まれていた】がその要因です。

恵まれていた条件とは、、A~Cの3つ
A.1/29に雲竜渓谷で救助訓練が行われ、その為洞門岩まで除雪がされていたこと。
B.それ以降好天が続いたようで、全行程の8割程度を占める同区間の大半で乾燥した状態のアスファルトを歩けた事。
C.Bの状態の為、帰路の林道も凍結箇所が殆ど無かったこと。

この区間が除雪されていない場合は4km近くの道のりで雪上を歩くことになり、より時間がかかる事が予想され、また、除雪がなされていても乾燥していない場合、路面が凍結している可能性があります。

地形上から、13時の時点で林道はほぼ日陰に戻る為、再凍結の可能性は高いと思います。(過去2回この状態に遭遇しています)

となれば、最初の仮定となっている移動時間は更に延長されることとなります。

~~~~~~~~~~

以上、時間を最大のネックとして、私は雲竜渓谷のツアーを企画することができません。
無理な時間設定をすることは、トムラウシの例を出すまでもなく、安全性に多大な影響を及ぼします。

また、安全の観点から考えれば、
・ 凍結箇所の移動がある為アイゼンが必携であること。(できれば前爪付き)
・ 落石・落氷の可能性がある為、ヘルメットの装着が望ましいこと。
などにも配慮すべきでしょう。

2/4にも、雲竜瀑手前のF1高巻地点で、軽アイゼンを装着したパーティの一人が滑落したり、落石が当たった人もいました。
また、私も崖の崩落・落氷を目撃しています。

山と渓谷社の記事が掲載されたこともあり、興味をお持ちになる方も多い事でしょう。
冬季の雲竜瀑・雲竜渓谷は非常に美しい場所です。
この記事とは別に、またレポートをする予定ですが、実に感動的な場所である事は間違いありません。

ですが、気楽に立ち入るべき場所で無いのも確かです。

一人で行くよりも、ガイドがついた方が安心なのでしょう。
但し、このコースのガイドには前述の通り相当な時間と、ガイド役自体にも相当な経験を要する筈です。
恥ずかしながら、私は不特定の方を対象として、安全にお連れする自信がありません。
参加予定のツアーに疑問があるなら、納得いくまでガイド役に確認をしてください。
ツアーが企画されている以上、私など比較にならないほどフィールドに習熟しているはずですから、一年一度の私が考え付く程度の問題は解消されている事と思います。

山全般そうですが、【人任せ】ではいけませんよ。
雲竜渓谷・雲竜瀑に至っては、猶の事。
あなたの身を守るのは、あなたの責任であり、あなたの危機意識です。

雲竜瀑へのルート地図も起こしたのですが、やはり地図は掲載しない事にします。

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友人グループが雲竜に入ったので、コースタイムを追記。
《往路》
林道入口出発(7:35)→稲荷川展望台(8:20)→洞門岩(8:50)→沢沿いから林道終点(9:30)→友不知(10:00)→雲竜瀑直下(10:30) 【175分】

《復路》
雲竜瀑直下(10:45)→昼食など→林道終点(12:00)→林道経由で洞門(12:49)→稲荷川展望台(13:08)→林道入口帰着(13:50) 【昼食を45分程度とし、140分】

往復の移動に【5時間15分】
今回は、リーダーを除いて冬山に登るほどではないにしても単独での冬季活動を行える、平均年齢30歳弱の男女5人。
メンバーから考えると、一般的なハイカーが彼ら以上のタイムで歩く事は難しいでしょう。

つまり、5時間以下のツアーは、成立させるための『何か』を必要としているはずです。

(2011/02/08_22:15 二重線以下コースタイム追記)