「ネイチャーガイド」カテゴリーアーカイブ

湯ノ湖×1、戦場ヶ原×2

本日は、ダブルヘッターのガイドで、湯ノ湖×1、戦場ヶ原×2.
正確には、湯元~西側~湯滝~泉門池~赤沼と、湯滝~泉門池~赤沼の2本立て。
どちらも元気のいい子たちだった♪
今年は繋がり、円環に話を落とし込むようにしようと思っているのだけど、うまく伝わったと良いな。

ガイド中で写真らしい写真が無いので、ざっと書き殴り & 昨日の写真で更新。

湯ノ湖の西側では、
110605_yunoko_seiganhodou
色が褪せてしまったり、茶色く変色し始めたり…
鮮やかだったアズマシャクナゲも流石に終わり。

と、思いきや?

110605_yunoko_syakunage
まだ綺麗な個体も結構多し。
ネタ的には、もう今週いっぱいまで引っ張れたかな…

お花としては他に、トウゴクミツバや、コミヤマカタバミ、コヨウラクツツジ、セントウソウ、イワセントウソウ、ズダヤクシュくらい?

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戦場ヶ原で目立つのは、ワタスゲの穂(結構増えてきた)と、クロミノウグイスカグラ。

110605_zumi_kaika
ズミと、ウマノアシガタも一部で開花が始まったので…
類似状況としては、
この辺までもう少しこの辺をやや過ぎた位かな?

この日は、宇都宮のマロニエハイキングクラブの皆さんと湯滝の階段ですれ違う。
皆さんたっぷりとゴミの入ったビニール袋と火ばさみを装備し、戦場ヶ原と高山を歩いてきたんだそうだ。
おかげでゴミは随分と少なかったのだけど、この人達が通った後って考えるとなぁ…
ちょっと複雑。

こちらも複雑な気分の
110605_oojisigi
オオジシギ。
出がけに2倍のテレコンを持っていくか迷ったんだよ。。。
で、迷った挙句に置いてきた。。。

さらに複雑。
110605_akahara
戦場ヶ原の、カラマツの梢で美しくさえずるアカハラ。
こちらもテレコンがあれば。。。ていう後悔とは別にもう一つ。

これを撮っている間に、鳥屋(仮)のおっつぁんが一人。
いるかと聞かれ写真を見せたら、「アカコッコだっ!!これは絶対に撮らなきゃっ!」

確かにアカコッコがいたなら大騒ぎだが、別にアンタの見立てがアカハラだろうがアカコッコだろうがどうでもよい。
当たり前のように木道を降り、ロープを越えて笹原へ行こうとするな。
しかも修学旅行の子供たちの前で。

きっと、幾度も戦場ヶ原に来ている事だろう。
どんな場所かも知っていよう?
その姿を見た子供たちはどう思うだろうな。

それにあんたのその姿が、鳥屋のイメージを決定づけるかもしれないんだぞ?

鳥を偏愛する半分程度でも、他の自然と子供たちの未来にも気を配ってほしいものだな。

Broken Heart

嗚呼、フラれてしまった。

こんなにも君を見てきたのに。。。

君のことならよく知ってるつもりだよ。

良いところも、悪いところも。

だといふのに、なんとつれないのだ。

こんな言葉を聞いたことはないかい?

「愛しさ余って、憎さ百倍」

ふふふ・・・

ふふふふふ

ひぃぁ~~はっはぁ!!

今月今夜のこの月を…

って満月じゃねぇし[E:moon3]

さて、ストーカーまがいの気味の悪い冗談はこの辺にして。

良いアイディアだと思ったんだけどなぁ。

オイラん所で情報の落とし込みが満足に出来ない以上、発展性は乏しい。
発展性が無いなら、必要なのは冷徹怜悧な事務屋。
でも、オイラがいる限りは…だし、オイラが請けててオイラ以外に請け手がいないものもある。

これなら何とか算段が付くと思ったんだけどなぁ。

少なくとも、08年から放置とかはしないと思う(笑)

オイラの目的としてる一つ。
【自然系が飯を食える場所】を加速させられると思ったんだけどなぁ。

実はこのままだと、この系統に関して、地域にとっても良い未来が待っていない。

2011_guides
一見、若手が潤沢に見えるんだけどねぇ。
この若手世代はどれも一年契約で、純粋に地元ってのはこの数字の…1割にも満たない。
中堅の年代で地元が…。
最も高いピークは地元在住が多いけど、それも60代半ば以上が主力。

【若手に入る】オイラ自身(なんだその眼は?)だって、根なし草みたいなもんだし。

って考えると、5年後の未来は想像したくないな。

この辺も含めてって考えていたんだけど、残念ながらフラれちまったい。

確か、5月1日が勤務開始日のはずだったな。
遠隔操作はどうすっかなぁ。
もともと見るに見かねて、だったし。
新しい人のお邪魔しちゃ悪いから、様子みるか。

110509_hukusimagata
離れてそれとなく見守ることにしましょ。

さてと。

また考えることが増えてしまったなぁ[E:despair]
オイラってば、意外と苦労人?

今季、初ガイド v(^^)

があったのよ。
4月の30日に f(¬¬)

ほら、今は遊歩道がアチコチ使えないじゃない?
だから企画はしていなかったんだけど、平坦地のリクエストだったから西ノ湖~千手にしてみた。

元々は快晴予報だったんだけど、何故か時折雨がぱらつくという、頼むぜウェザーニュースっ!な天候だったけど、楽しんでもらえたみたいで良かった♪

ちょっと日付は過ぎちゃったけど、その時の写真を適当に貼り付け。

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水の少ない西ノ湖。

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折れてしまった、樹齢1000年とも言われていたミズナラの大木。

110430_danmen
断面。結構腐れが進んでいたんだなぁ。
でも、多分この木はまだ元気。
春が楽しみ♪

110430_husazakura
西ノ湖に落ちていた蕾。
…フサザクラに見えるんだが…??

この日の低公害バスは、9:20の便が満席で立ち乗りもいたほど。
油断していたら、危うく座れないところだった(汗)
帰りの便も満席。
お陰様で、少しずつ観光客の方も戻っている様子。

そして、行きも帰りもなんとmizunaraさんとご一緒だったという(笑)
そちらにも書いてあるけど、この日はクロサンショウウオの卵塊を沢山見ることが出来た♪

110430_rannkai_takusan
こんなに沢山っ!!

でも、実はmizunaraさんとお会いしたのは今季初じゃなかったんだな。
遡ること4日前にも、同じく低公害バスでお会いしていたりするww

その時は、殆ど卵塊は見られなかったんだ。

替わりに、
110426_sannsyouuo_takusan
クロサンショウウオが沢山!

のんびり観察をしていたら、時折水面に上がってくるんだな。

110426_breath1
尾を左に

110426_breath2
右に

110426_breath3
左に

110426_breath4
フリフリしながら

110426_breath5
息継ぎっ。

110426_breath6
そして戻る。
両生類だからね。

そんなクロサンショウウオの、個人的にお気に入り画像。
110426_pukari
なんか間抜けなんだよなぁ(笑)

今年はそろそろ時期が終わりだけど、早春に覗きに行ってみると面白いかもね。

しかしなんだなぁ。
リクエストがあればどこでもガイドは組むんだけど…
そろそろ歩道が開通してくれないと、ガイドが組みにくい… ( ̄~ ̄)

とはいえ、西ノ湖周辺では枯れた太い枝がアチコチに落ちていたから、影響皆無って断言は出来ないし。
管理者さんのGoサインを大人しく待ちますかぁ。

終わったぁ~~っ!!

テマドラセヤガッテコンチキショ。

ようやく終わったぞ、オイラの雪上探検ツアー。

今更何を? って思ってるでしょ?

ウスウス感づいている方も多いとは思うのだけど、オイラは今年の雪上探検ツアーの主任さんだったのだな。
その報告やらまとめやらetc、一月かけてようやく終わりましたとさ。

なので、本日はその裏話。

の、前に。

地震後の奥日光、ちょっと変わったので地図再アップ。
110323_hodoujouhouwc
さぁ、間違い探しやってみようか(笑)
当面使うなら前回じゃなくて、こっちの地図にしといて。
公式発表はこちら。(直リン御免)

日光エリアへの道路とか電車とかの交通手段は、最近毎朝観光協会が頑張ってるんでそちらでチェック。

地震直後はこの辺をずっと構っていたので、正直大変助かってます。
感謝感謝♪

おかげで雪上探検ツアーのまとめを作ることが出来ましたとさ。

ってわけで話は元に戻る、と。

~~~~~~~~~~~

雪上探検ツアー裏話~~~[E:bell][E:bell]

大丈夫、今回は白いからww 

今回、実はメチャクチャ大変でした[E:sad]
何が大変って、な~んも蓄積がなかったのさ。
10年もやっといてだよ!?
しかも、その任命がイベントまで残り1月ちょっとしか残されていないタイミング[E:sandclock]
その上、過去にガイドとして反省点・改善点を少なくとも3年も上げてんのに反映どころか考慮さえされ無いまま、既に告知・募集が開始されているとかさぁ[E:pout]

もう、バカじゃないかと。

ノッケから黒いって? 大丈夫、大丈夫(笑)

そんなわけなんで、どうせ全部自分でやらなきゃいけないなら、いっそ中身を作り変えちゃえ♪って決めたのさ。

もっとも、中身が殆ど空っぽなんだから、むしろ中身を入れる?

殆ど全てを弄ったけど、重要視したのは【コンセプト】【組織化】。

10年も続けて今更コンセプトとかwwって思うでしょ?
当初はあったんだろうけど、ここ数年は多分無かったよ?
だってさ、過去にネタにしたけど、くじ引きの特賞がディズニーランドだよ?
お金が無いのに、わざわざ自分たちのお金使って他所に人を流すとか[E:sweat02]

なので、そのコンセプトを元に景品を決定。
目玉景品はこの不景気のご時世に、金券2万円×11万円×3、計5万円[E:dollar][E:dollar][E:dollar][E:dollar][E:dollar]

準備資金は全部で100円位。 (^b^)ナイショネ。
だって、金券はオイラがPCで作ったんだもの[E:scissors]
但し書きにはこうある。【湯元温泉ご宿泊時に限り】。
早い話が、湯元限定の宿泊券?

もう2万円当たった人なんて、連れの人に抱きついたりしてんの[E:happy01]

これだったらさ、もしもイベントが中止になっても無駄にならないし、景品貰った人は嬉しいし、この券を受け取った宿には額面通りのお金を予算内から渡す。
誰も損をしないけど、お金が…全部で地域内だけで20万円、交通費も考えるともっと動くんじゃないかなぁ?

もう一つの目玉はこのスノーシュー×2!
これが一番の金食い虫だったなぁ。
でも、これ貰ったらさ、もう一回スノーシューしに行こうって思うじゃん?
多分、一人では来ないよね?
だけど、みんな冬の活動って不安なんだよね。
そうすると、自分の知っているエリアを使おうとする。
って事は・・・?

さて、オイラの設けた【コンセプト】、わかったかな?

オイラがコンセプトにしたのは、 【人と金の地域還流】
…ゴメンよぉ、ネイチャーガイドっぽくなくてさ。
良いんだよ。今回は企画をする裏方。
エコとか、自然の魅力を伝えるとか、奥日光再発見とか、その辺はガイド役に任せておけばさ。

イベント続けるにはイベントの参加者にも運営者にも利益が必要なんだ。

それに、ガイドっぽい仕掛けも一応したんだよ?
他の景品は、コンパスやエマージェンシーシートなんかの山道具が主体。
その中に混ぜ込んだ、ルーペとヒップスライダー
そして、ガイド役への依頼。
【必ずガイド中に尻滑り遊びと、ルーペを使う事を取り入れて欲しい】

ガイドの皆さん、GJでした[E:good]
景品、100円。その価値プライスレス。大成功~[E:happy02]

こうした諸々、準備から何から誰にも預けず、可能な限り全部自分でやってみた
これがもう一つの目的【組織化】。
逆だろって?
これでいいの!
引き継ぎが無かったことで判明したんだけどさ、このイベントの全貌を知っている人が誰もいなかったんだ。
組織化を図るにも、中身が見えていなければ話にならん。
なので、全ての仕事を洗い出し、マニュアル化し、残す所までがオイラの仕事。
今後何年も続けるなら、個人の力量に任せた運用なんかしちゃダメだって。

他にも、kashiwapapaさんからもお叱りを受けているように、今時じゃないことや、広報の甘さとか、色々な改善点も含めて気付いた事を全部申し送り事項に設定。

これで来期にまともなイベントが準備出来ないようなら、余程無能かやる気が無いか…って自画自賛。

これにて、2か月半に渡ったオイラの雪上探検奮闘記、終了です!!

は? 来期?
誰もが人任せで、自分達が主体になる気が無いなら、二度と手は出さん[E:pout]

イベントを催行する意味を理解しやがれっ。
とりあえずやりゃぁ良いってもんじゃねぇんだっ。

てな具合で、長文お付き合いありがとうございました。

さぁ、皆さん声をそろえて、せ~のっ!

『どこが白いんじゃぁ~~~っ!』

青い世界

110216_aoisekai
青い世界。

110216_takiura
氷の世界。

110216_ioritaki
凍てつく滝の、その裏側。

110216_ioriyoko
日差しで微妙に変わる色合い。

110216_niji
滝の水に映る虹、溶ける青。

110216_yutakis
PhotoShopで塗ったかのような青い空。

様々な青の世界。

でも、ここ最近は暖かい日が続いたから、また来年までオアズケだな。

そんなわけで、

110222_ontherock
今度は庵滝の氷なのです[E:bar]

雲竜渓谷・雲竜瀑トレッキングツアー

まず最初に御断り。

1.今回は真面目一辺倒。オチも何もありません。
また、いつもの腹黒べー太としての記事でもありません。

2.私自身の移動はやや早めです。
例えば、西ノ湖~赤岩滝まで1時間で歩けます。
  例えば、山岳部でもコースタイムの1.5倍で移動できます。

3.今回は条件に非常に恵まれていました。

これらを念頭に置いてお読みいただければ幸いです。

~~~~~~~~~~

先日、少々気になるチラシを、複数見つけた。
いずれも雲竜渓谷・雲竜瀑に関するツアーの参加者募集。
気になったのは時間設定。
ただし、雲竜は自身でも年に一度行く程度の場所である為、まずは現状の確認。

雲竜渓谷は、大谷川の支流の一つ、稲荷川の上流に位置する。

110204_rindouiriguti
日光駅から5.5km。林道ゲートが入口。
ここからスタートすることになる。
9:28出発 【00min】

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ゲートから先は許可車両のみしか進入が許されないため、林道ゲート付近には早朝でも車が止まっている。

110204_rindou
以後、舗装された林道を歩く。
今夏、落石が林道を塞いでいたことがあったそうだ。

110204_inarigawatenboudai
稲荷川展望所 10:00 【32min】

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日向砂防堰堤入口 10:07 【39min】
昭文社の地図では、ここまで1時間と記載されている。

110204_doumon
洞門岩到着 10:18 【50min】
この直前、9:00ゲート発の男性二名を追い抜く。
ここで一旦林道を離れ、川沿いのルートへ入る。

110204_tosyou
途中、川進入が3回。

110204_rindousyuuten_ouro
林道の終点。10:40 【72min】
ここでアイゼン着装、先行者からの情報収集など10min。

110204_tomosirazu
友不知。 11:01 【93min】
川侵入3回。

110204_unnryuubaku
雲竜瀑到着。 11:12 【104min】

110204_hosuukei
若干見づらいが、目安。

110204_iceage
山渓の記事になっていたのはこの辺りの写真。
表紙はこの氷の柱の裏側。

110204_rindousyuuten_hukuro
林道の終点から復路。 12:56
雲竜瀑からの時間は往路と同等と仮定し、【20min】
帰路は林道を使用。

110204_doumon_hukuro
洞門岩。13:24 【48min】

110204_inarigawatenboudai_kiro
稲荷川展望台。13:41 【65min】
電話や立ち話で10min

110204_rindouiriguti_kityaku
林道入口帰着。 14:17 【101min】

概算で移動のみ、片道100分 往復200分。

————-

現状確認を基に、自身でガイドをすると仮定する。

移動時間は自身 ×1.5。
片道150分 往復300分

雲竜瀑直下での昼食・休憩に45分。

1時間の移動毎に10分の休憩とし、×(300/60)回。

アイゼンの着脱5分×2回。

総計405分=6時間45分。

※募集型である以上、参加者のレベルや道具の習熟度不明であり、時間加算。
※遊び時間や撮影など、楽しんでもらう時間は未計上。時間加算。
※道路状況の変化により時間加算。
…加算時間累計として仮に1.5時間を充てる。計8時間15分。

※地形・ツアー終了後の参加者の移動などから、林道入口帰着を14:30と仮定。
…6:15林道入口出発。出発時間不適。
……出発9時と仮定。17:45帰着。帰着時間不適。

————

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以上はあくまで私の試算ですが、高低差≒550m、距離≒11kmの移動所要時間よりもツアー時間が短い場合は、某かの無理が生じていると考えられます。

今回、洞門岩周辺に車両が止まっていました。
110204_doumon_tyuusya
この洞門岩からの往復であれば、50×2×1.5+αとして3時間程度での往復も可能でしょうが、林道への進入を許されるのは、許可車両のみ。
以前、ビジターセンター勤務であった頃に森林管理署の監視員をしていた事があり、その際巡視を目的としての車両侵入は許されていましたが、そうした一部の例外を除けば、工事車両や関係車両のみが通行を許されるはずです。

110204_gateclose
林道入口にも明記されていますし、林道は一般道路とは異なります。
前述のように落石、また雪崩などで道が塞がれる可能性もあり得ます。
奥地に侵入後、そうした状況が発生すれば車両ごと帰れなくなる可能性もあり得ます。
過去に、帰路林道が完全凍結しアイゼンが無ければ歩けないこともありました。
そこまで凍結した場合、車両では停止する事すら厳しいでしょう。
そうしたリスク回避の観点からも、商用利用がなされる事はおそらく無いと思います。

更に、上記算出も実は当てになりません。

冒頭に3として掲げた、【条件に非常に恵まれていた】がその要因です。

恵まれていた条件とは、、A~Cの3つ
A.1/29に雲竜渓谷で救助訓練が行われ、その為洞門岩まで除雪がされていたこと。
B.それ以降好天が続いたようで、全行程の8割程度を占める同区間の大半で乾燥した状態のアスファルトを歩けた事。
C.Bの状態の為、帰路の林道も凍結箇所が殆ど無かったこと。

この区間が除雪されていない場合は4km近くの道のりで雪上を歩くことになり、より時間がかかる事が予想され、また、除雪がなされていても乾燥していない場合、路面が凍結している可能性があります。

地形上から、13時の時点で林道はほぼ日陰に戻る為、再凍結の可能性は高いと思います。(過去2回この状態に遭遇しています)

となれば、最初の仮定となっている移動時間は更に延長されることとなります。

~~~~~~~~~~

以上、時間を最大のネックとして、私は雲竜渓谷のツアーを企画することができません。
無理な時間設定をすることは、トムラウシの例を出すまでもなく、安全性に多大な影響を及ぼします。

また、安全の観点から考えれば、
・ 凍結箇所の移動がある為アイゼンが必携であること。(できれば前爪付き)
・ 落石・落氷の可能性がある為、ヘルメットの装着が望ましいこと。
などにも配慮すべきでしょう。

2/4にも、雲竜瀑手前のF1高巻地点で、軽アイゼンを装着したパーティの一人が滑落したり、落石が当たった人もいました。
また、私も崖の崩落・落氷を目撃しています。

山と渓谷社の記事が掲載されたこともあり、興味をお持ちになる方も多い事でしょう。
冬季の雲竜瀑・雲竜渓谷は非常に美しい場所です。
この記事とは別に、またレポートをする予定ですが、実に感動的な場所である事は間違いありません。

ですが、気楽に立ち入るべき場所で無いのも確かです。

一人で行くよりも、ガイドがついた方が安心なのでしょう。
但し、このコースのガイドには前述の通り相当な時間と、ガイド役自体にも相当な経験を要する筈です。
恥ずかしながら、私は不特定の方を対象として、安全にお連れする自信がありません。
参加予定のツアーに疑問があるなら、納得いくまでガイド役に確認をしてください。
ツアーが企画されている以上、私など比較にならないほどフィールドに習熟しているはずですから、一年一度の私が考え付く程度の問題は解消されている事と思います。

山全般そうですが、【人任せ】ではいけませんよ。
雲竜渓谷・雲竜瀑に至っては、猶の事。
あなたの身を守るのは、あなたの責任であり、あなたの危機意識です。

雲竜瀑へのルート地図も起こしたのですが、やはり地図は掲載しない事にします。

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友人グループが雲竜に入ったので、コースタイムを追記。
《往路》
林道入口出発(7:35)→稲荷川展望台(8:20)→洞門岩(8:50)→沢沿いから林道終点(9:30)→友不知(10:00)→雲竜瀑直下(10:30) 【175分】

《復路》
雲竜瀑直下(10:45)→昼食など→林道終点(12:00)→林道経由で洞門(12:49)→稲荷川展望台(13:08)→林道入口帰着(13:50) 【昼食を45分程度とし、140分】

往復の移動に【5時間15分】
今回は、リーダーを除いて冬山に登るほどではないにしても単独での冬季活動を行える、平均年齢30歳弱の男女5人。
メンバーから考えると、一般的なハイカーが彼ら以上のタイムで歩く事は難しいでしょう。

つまり、5時間以下のツアーは、成立させるための『何か』を必要としているはずです。

(2011/02/08_22:15 二重線以下コースタイム追記)

Frost Flower

今日は雪上探検ツアーの合同下見デー。

110202_yumoto

久々の青空の下、スノーシューを着けて、湯の湖畔・金精の森・石楠花平・小峠の各コースへ、下見開始!

110202_sitamikai

オイラは、相も変わらず小峠コース(笑)
たまには別のコースでも良くね?

ま、小峠コースに行ったおかげで色々見られたけどね♪

110202_okusirane
雪上探検ツアーのコース中、唯一望める奥白根の展望。

110202_huumon
芸術的な曲線を描く雪庇。

110202_usagisikko
糞は良く見るけど、これは稀。
ウサギのオシッコの跡。

110202_usagisikko_danmen
クンカクンカ。
・・・[E:flair] 野菜ジュースの香りだ!!

そんな中、今日のイチオシ。

110202_tadenoumi
静謐とした蓼ノ湖で見られた、氷の華。

110202_hyakka

110202_frostflower
その儚くも美しい繊細さは、微かな吐息でさえも壊れてしまいそう…

同行の【猿丸】も記事をアップしているので、そちらもご参考に。

雪上探検ツアー、参加者募集中です!

 

見かけない数字

8:00 出勤。今日はガイドだ!

8:30 さぁ、いつでも出られるぞ。

9:00 2/19に奥日光でネイチャーキャンプですか?
ふむ。年齢層がそれで、内容が…
じゃぁ、場所はそっちよりもこっちが良いかもです。

9:30 お待たせしました! さぁ行きましょう!

なんと、今日は16名様のご参加[E:happy02]
久しぶりだなぁ、大口ガイド♪

行き先は蓼ノ湖。
110116_tadenoumi
前回よりも結氷が進む。
最近寒いからなぁ。このまま続くと全面結氷になるか?

でも、今日も氷の上にスノーシューの形の水滲みが…
歩いていて恐ろしくないんかな?

110116_ribon
スノーシュー履いても30cmくらい沈むのかなぁ?
昨夜からの降雪で、バッフバフの新雪。
とても久しぶりの感触[E:wink]

あ、そうそう。
写真に写っているけど、小峠コースにもリボンがついたので、リボンを見失わないようにすれば、迷わないと思う。
但し、見失った場合は保証出来ないし、(°へ°)みたいな場合は当然危険もある。
あくまで安全管理は自分ですること。

12:30 無事帰着。お疲れさまでしたぁ~!
ありがとうございましたっ。
さてと、片づけをし…

13:00 あら?朝方の… そうですか、もう一度下見に!
結構使えそうでしょう?
今日みたいな地吹雪の日でもあまり影響ないんですよ。
では、また当日お待ちしてますね。
さてと、片づけを…

13:30 あら、先程はツアー御参加ありがとうございました。
出発14時でしたね? え、スノーシューが?
これでこうしてこうなって…[E:coldsweats02]

14:00 多分、戦場ヶ原で地吹雪体験できますよ。
お気をつけて~(^^)ノシ
おおうっ! 15時から打合せじゃないかっ!
お腹減ったけど、資料用意しなきゃ。。。
食べつつ目を通しつつ、あぁなんて消化に悪い。。。[E:riceball]

15:00 地元ぃ達と打合せ。

16:20 終了。
今度は依頼書配りに行って…

17:15 RingRing[E:mobilephone] え?スタックしている人が救援依頼?
猛吹雪だもの仕方が無いな…[E:think]
除雪車に乗り換えて、と。
…なぜ歩道上で雪山に突っ込んでスタックしてんだ?
…同じ状況を2時間前にも救出した記憶が。。。
…そして、猛吹雪の中でテメェらの救出活動をしてやってんのに、何をヌクヌクと後部座席で写メってやがる!? このバカ女っ[E:annoy]
せめて気持ちよく救助させるくらいの気遣いを持たんかっ[E:angry]

18:15 依頼書配布終了。不在の所はまた明日~。
明日以降は時間ないから、議事録をまとめとくか。
メンドクサイけど、このまとめ作業をしないといつまでも先に進まないしなぁ…

あれしてこれして、議事録作り~の、FAXで送り~の。

23:10 すげ~吹雪[E:typhoon] 寒そうだなぁ。今、外何度だ?
110116_231201
-14℃。そして除雪をしたはずの場所が既に30cm近く…

帰ろう…[E:despair]

そんな次第で、無休の15という数字が打刻され。。。

なんとも見かけない数字だらけの一日がこうして終了したのであった。。。

トレーニング

今日は外に出られそうだし、ガイドネタでも探しに行くかぁ。
今季まだ出かけてないから…

RingRing![E:mobilephone]
『もっしも~し。うん?蓼?これから行くけど?はいよ。じゃ、御一緒しましょ♪』

Ψ(`▽´) nihi♪

『さて、ほんじゃ参りましょうかね。地図持ってる?
うし。
じゃぁ、ルート取りは任せた。
まだリボン付いてないから、自分が正しいと思うルートを進んで下さい。』

110111_iriguti
「OK♪ Let’s Go!」

・・・

110111_socchi
蓼ノ湖に行きたいのですがね?
そして、そっちは大変なのだけどなぁ。

110111_natumiti_kiken
ね?大変でしょ?

110111_natumiti
切刈のハイキングコースは夏道。
冬に歩くと、こんな斜面になっているのさ。

ところで…

110111_tadenoumi_enbou
オイラは蓼ノ湖に行きたいのですがね?

110111_kotouge
じゃぁ、小峠から仕切り直しって事で。

どうぞどうぞ♪
存分に迷って下さいな。
安全に迷えるって、ある意味贅沢よ?

110111_kumadana
おっ!? ネタ発見♪
こいつぁ、デカいなぁ(°o°)

110111_tadenoumi
おめでとうございま~す[E:bell][E:bell][E:bell][E:bell]
無事、蓼ノ湖到着です[E:smile]

うん?
なんか嫌な跡があるなぁ…

110111_kojououdan
蓼を横断した跡、スノーシューの形に氷が凹んでいるよぉ[E:sweat02]

110111_mizugasimiru
そして、既に自分の足跡に水が滲みてきているし[E:sweat01]

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ちなみに、これが本日の湯元の気温
こんな気温の時でさえ、氷が緩い事もあるから氷上を移動するのはオススメ出来ないなぁ。

と、そんなこんなで湯元に帰着。
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今日の軌跡はこんな感じかな?
この辺は一昨年もご参考に。

しかし、前にもこんな事をやったよなぁ。

う~ん…( ̄~ ̄)

成長ってのは、自ら必要性を認めない限り無いだろうし、そもそも自分で勝手にするもんだと思う。

思うのだけど…

成長させる為の仕組みは必要で、それが絶対的に欠如してると思うんだよなぁ[E:despair]

どうしたもんだろうかなぁ?

石楠花平コースかぁ…

そんなわけで、11年新春から、スノーシューガイドに行って参りました!

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誰の踏み跡もない森を通り、

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思っていた以上に雪が乗っていた金精道路を経て、

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石楠花平へ。
湯ノ湖は中心付近が溶けて、結氷率は4割程度かなぁ?

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あぁ、金精山が綺麗だ。
行きてぇなぁ…

そして、帰りは冬場だけのお楽しみ♪
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ぃやっっっっほぉ~~い!
ジャイアントスライダー!!

っと、天気も良くて楽しんできたわけなんだけど…
この大滑走を楽しんでいる影には別の理由も。

金精の森から金精道路に上がる場所が、今年も雪が少なくて、1m近い段差が出来てしまっているんだ。

ここを登る時は、小柄な人だとちょっと大変。
身長170あれば通れるけど、160強だとガードレールまで手が届かなくて、体を引き揚げられない。

下るときは、オイラ一人ならガードレール上からジャンプしちゃうんだけど、お客様が一緒じゃそうもいかないしねぇ。

かといって巨大滑り台は、人数が増えれば増えるほど速度が上がるしなぁ。
木立の中を通すし、雪の状態にも左右されるから、ここをコースに設定してしまうわけにもいかないんだよなぁ σ(°~°)
好天と寒気が続いたりすると、カリッカリになることもあるんだよね。。。

山遊びは自己判断と自己責任とは言いながら、さてさて、どうしたものやら?  ( ̄~ ̄)ゞ