今更ながら【男体山が活火山に認定された】

なんか、昨日のテレビニュースでとうとう発表があったんだって?


[男体山が活火山に認定]

とっても今更感があるけれど、ホットな話題みたいだからネタにしてみるww

今更のその1.
実は今春、「6月に男体山が活火山に認定されるんだって!!」と話題になっていた。

今更のその2.
もう10年近く前からの話題なんで、個人的にも今更。

今更のその3.
【男体山が活火山に認定】とかニュースが踊ると、とんでもないことに聞こえるけれど、実生活上は特段何も変わらんのさ(笑)

どういう事かというと…


まずは火山の分類(を大雑把に)。

学生時代に遡ると、『火山は活火山、休火山、死火山に分けられます。』なんてことを習った覚えがない?

  • 活火山…現在活動している火山。
  • 休火山…現在は活動していないが、文献で噴火があったことが確認できる。
  • 死火山…歴史時代の噴火記録が無い。

この区分は2003年に【 活火山である Yes / No 】の2択に変更。

理由は

  • 火山の一生の中で有史時代は短すぎて参考にならない。
  • 技術進歩により、文献よりも古い活動記録も確認できるようになった。

なんてことで、3分類には根拠がないから。

で、活火山は次の様に定義された。

概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山(火山噴火予知連絡会)


で、男体山。

オイラもガイドを始めた頃には、

「男体山の活動は今から凡そ2万年~1万4000年前の間に行われ…」なんて習ったもんでさ。

ただ、最近は「7000年前までは活動をしていた」なんて説明するようにしていた。

なんでかって?

2008年に7000年前の噴火活動の記録が見つかったって記事を見つけたからさ ^^

ここが今更のその2の部分。


ここまでくると、今更その3は判るでしょう?

活火山か否かは最後の噴火活動から1万年経過が境目で、14,000年と言われていた男体山の最後の活動が7,000年前だと、最近判明した。

認定された!って言うと、なんかとんでもないことに聞こえるけれど、分類の基準が変わっただけで、実際は近年の間では何も変わっていないのさ。

今回の報道も、結びはどれも「男体山は現在平穏な状態にある」としてあるしね。


で、この【6月に男体山が正式に活火山に認定されます】という情報を春の段階で知っていたので、今更その1ですが、今更記事を書き起こす、と(笑)


いっそ、このホットな話題に乗っかって、【活火山男体山の痕跡探し!!】なんてやってみたら楽しいかもw

すっごい分かりやすい所としては、ブラタモリでも取り上げられた華厳滝?

エレベーター降りると、目の前にある華厳滝自体に目が吸い寄せられるんだけれど、そこを敢えて右側に!

こんなに立派な柱状節理が待っているのですよ~。

という、これまた奥日光観光にはオーソドックスすぎるトピックスを今更書いて、この記事は〆。


気象庁 活火山とは

日光市 男体山の活火山選定について

富山大学理学部 トピックス
日光男体山が活火山の可能性!

 

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