見掛けないはずなのに…

昨日の新聞で気になる記事を見つけたので、記憶と記録を漁ってみる。

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2001年7月23日。ニッコウキスゲは1輪。

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2002年6月27日。ニッコウキスゲ5株確認しているな。
やっぱ親分に報告いれてあるよなぁ?
担当官とも会話しているし。。。

季節が一月も違うので、一概には言いきれないけれど、でもこの両年では然程目立たなかったんだよ。
他の人も確認作業をしていたし、そもそもオイラが報告したら最初は見間違いって言われたくらいだから、よしんばニッコウキスゲがあったとしても、少なくとも情報として残らない程度にしか存在しなかったはずなんだ。

それが…

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2006年7月13日。日光での活動を再開して初めての夏。
古巣時代は点だったニッコウキスゲを面で確認。

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2007年7月10日。前年まで無かった小田代北側でニッコウキスゲを確認。

2008年はこの時期にちゃんと歩いていないのと、今の所に勤めだしてからは情報をまとめる間が無く、データが無い。

2009年は【人造美人】に書いた通り。

年々その数と面積が広くなっているような気がする。

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そして、今年も開花したんだよなぁ。
写真は2010年7月1日撮影だから、今はもっと咲いて来ているのだろうな…
今年はどこまで広がっているやら。
今にして思えば、定点撮影をしておけば良かったと思うが、当時はすぐに対処されると思っていたしなぁ… ( ̄~ ̄)

↓↓↓気になった記事はこちら。↓↓↓

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2010年7月4日付 下野新聞の記事。

小田代ケ原にニッコウキスゲ 移入種増で関係者困惑

細かな事は記事を読んでもらうとして、概略。

・小田代原でここ数年ニッコウキスゲの群落が広がる。
・ニッコウキスゲは日光国立公園特別保護地区内には本来存在しない。
・NPVで異変に気付いたのが6~7年前。
・誰かが植えたのでは?との憶測もある。
・環境省日光自然環境事務所で確認したのは2005年。
・同事務所も問題視しているが、オオハンゴンソウなどの外来種を優先している。

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別に、【誰が】とか、【いつ】とかを挙げたいんじゃない。
そんな事は不毛だしね。

たださ?
見つかって直後に対応をしていれば、然程の手間は無かったのだと思う。
去年書いたみたいに、過去にそんな記録が…というのが理由なら、急いで調査をして速やかに対処をすべきなんじゃないかしら?
でないと、事態が進んで「本来の姿で残すこと」が出来なくなってしまうのでは無いだろうか?
一般人は特別保護地区に手を出すわけにはいかないから、お役所しかこの対応は出来ないでしょ。
(誤解が無いように補足。オオハンゴンソウは特定外来生物で、繁殖力も強く対応は急務。20100706_18:38)

残念ながら手の出せないオイラは、仕方が無いので口を出す、と。( ̄τ ̄)

それにさ、ちょっと心配なんだ。
今年は【小田代原とニッコウキスゲ】だけど、来年あたりは【戦場ヶ原とクリンソウ】が記事になったりするんじゃないかと…。

とかく外見が美しいものは歓迎されるし、観光地としてはその考えは解るんだけど…

【可愛いは正義!】で割り切れるほど、森の中は簡単じゃないんだなぁ。

参考: 忘れていた~!  / 三部作完!…? / 水際で防ぐ

「見掛けないはずなのに…」への2件のフィードバック

  1. 日光キスゲの件、実は湯元でもあります。
    私ら湯元スキー場にヤンギランの畑を作っております。毎年草取りをやるんですが、その際雑草を綺麗に除去し土を表に出します。すると次の年いろいろな草、花が芽を出します。その中に日光キスゲがあります。もう数年前から毎年除去しても芽を出します。先日も綺麗に咲いていたキスゲを抜きました。でも畑の外にはキスゲの花は見ません。何故、ヤナギランの畑だけにキスゲが芽を出すのでしょうか。最近では出来るだけ裸地を出さないように除草しております。種が風に運ばれるのか。

  2. 赤鷽様
    おいでませ~♪
    関係性は不明ですが、昔々の観光地図などを見ると、湯元スキー場の上部にニッコウキスゲと書かれた物があります。
    昔聞いた限りでは、植栽したもののシカに食べられ見掛けなくなってしまったのだとか。
    また、湯元の中と考えると庭などに植えられたものの種が風に舞った可能性も考えられますね。
    ヤナギランの畑だけに出るのは、①他の植物との競合、②シカの食圧が影響しているのではないでしょうか。
    またお越しくださいまし。

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